こんにちは！佐藤美友です。
少しずつ肌寒さを感じるようになり、秋の足音がすぐ傍まで迫ってきました。
今回読書の秋のお供として紹介するのは、こちらの一冊です。
『強くてうまい！ローカル飲食チェーン』 著・辰井裕紀
著者の辰井氏は元放送作家。日本テレビ系で放送されている「秘密のケンミンSHOW」のリサーチャーを務められていました。
ローカルチェーンの強さとは？
全国チェーンとは違う戦い方とは？
岩手の福田パン、大阪の551蓬莱、茨城のばんどう太郎など、厳選した7店に作者自ら取材を行い、大切に作り上げられた一冊です。
その中でもコッペパン専門店の「福田パン」は岩手出身の私にとって馴染み深くて懐かしく、学生時代の思い出がよみがえるものでした。
昼休憩には購買で体育会系男子による争奪戦が起こったり（5分足らずで無くなりました）、朝一番と放課後には長田町の店舗まで自転車で買いに行く生徒の群れが発見されたり。
公式ホームページが無いにも関わらず、地元に根付いた福田パンは岩手県民の多くの人から愛され、大事にされてきました。
東日本大震災時には被災地支援として大槌町を中心に沿岸部へ無償でパンを届け続けた一方、昨今のコロナ禍で経営が厳しい折には、お客さんがお店を支えようといつも以上にたくさん買ってくれたそうです。
創業者である福田留吉氏は、生活が苦しい人たちにも豊かな食生活を送って欲しいという思いから「救食」という造語を生み出しましたが、まさにその言葉どおり。
1個食べればお腹いっぱいになるふかふかのコッペパンに込められた社長のやさしい思いは県民にもしっかり届いており、救い救われ「地元の人に守られている」素敵なお店になりました。
この状況下ではなかなか遠隔地には行けませんが、だからこそ地元の味が恋しくなるもの。
あなたの慣れ親しんできた味は、実はローカルチェーンのものかもしれません。
買って、食べて、地元のお店を支えましょう！
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
タスキー税理士法人
佐藤 美友
参照：強くてうまい！ローカル飲食チェーン／辰井裕紀
