第170回 トヨタの日常管理版/(株)OJTソリューションズ

今回ご紹介する本は『トヨタの日常管理版/(株)OJTソリューションズ』です。

 
日常管理版とは、『会社の方針や目標を、日々、現場が取り組む課題にブレークダウンし、効率よく実行するための仕組みづくり』と記されています。製造現場だけではなく様々な職場のチーム作りに活用でき、リモートワークでも有用だということです。

 
 
日常管理版の運用は下記の3つを回すサイクルとなります。“版”というように、現場に1枚で誰でも見て分かるようにすることが必要です。
①会社の方針に沿った職場方針・目標を決定共有し
②目標達成のためのクリアすべき管理指標(目標数値)を決める
③改善活動(現場)を行う
メンバーが自発的に目標を達成する流れをつくるために、会社の方針と現場の行動を連動させることにあるようです。

この日常管理版をすることによるメリットは
▶チーム全体
・仕事の実態が見える化される
・仕事の標準化により育成、教育への活用ができる

▶メンバー
・取り組みや達成目標が明確になる
・何をしているかを伝えやすくなる(日常管理、改善提案)

▶上司
・何をしてほしいかを示せる(目的、方針、役割)
・情報が集まっているため、資料作成が楽になる
 
 
 
 
どうやって方針を決めるの?管理指標は?ということも書かれており、例えば方針のつくり方ですと、
①まずは、今困っていること、生産性を上げたいという大雑把なもので考える
 ↓
②人、機械、材料、方法に分類して考える
 ↓
③安全、品質、生産、原価、人材育成に分けて考える
などのように、本書を読みながら考えられるようになっています。
 
 
 
 
本書を読んで感じたことは、マネジメントをする上で情報を見えるようにすること、目的や方針を共有することが重要だということです。日常管理版でチームを動かすという本書のテーマですが、日常管理版も一つの管理ツールであり、現場が一体化するためであれば手段としては幅広くあるのかなとも感じました。
  
日常管理版の細かな活用方法はここには書ききれないので、ツールをどのように活用しているかはぜひ本書を手に取ってみていただければと思います。
  
   
タスキー税理士法人
小笠原康
  
  
  
参照:トヨタの日常管理版/(株)OJTソリューションズ
 
 

小笠原 康

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