はじめまして! タスキー税理士法人で学生インターンをしております、髙橋俊英です。 今回から読みたい本デビューです!気づきのきっかけになれるよう、あらゆる話題をお届けしてまいります。よろしくお願いいたします。 今回ご紹介する本は、「センスは知識からはじまる」です。 皆さんは、他者のセンスが羨ましいと思うことはありますか? センスの差はどうにもならないと諦めたくなることはありますか? 私は、ものすごくあります。 周りの人が斬新なアイデアを出したとき。 良質な作品や、デザインに触れたとき。 憧れるような人に出会ったとき。 他者が生み出すものに、どこかセンスの良さを感じ、自分と比べてしまうのです。 そんなモヤモヤを抱える中で手に取ったのがこの1冊です。 くまモンを企画したことで有名な著者は、センスという曖昧な言葉をこう定義します。 「数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力」 例えば、日本で1番売れている服は数値を用いて示すことができます。しかし、おしゃれさ、かっこよさ、といったものはなかなか数値化できません。このような数値だけでは示せないものの良し悪しを、最適化する能力がセンスであるというのです。 この定義は、私自身の体験とも結びつきました。私は大学生協で複数の学生組織で活動をしているのですが、業績のよいチームだけがセンスのいい組織なのかというと、そうではないと感じます。 組織で活動する人がワクワクできているか。 よい人材を育成できているか。 新規の取り組みに投資できているか。 組織運営のセンスには、このようなことも含まれそうです。こういった、測定が難しく曖昧なものを、状況に合わせて最適化する能力がセンスなのだな、と実感しました。 そして、感覚的にでなく確かな根拠をもって最適化しようというのが、「センスとは知識である」の意味するところです。 「センスに自信がない人は、実はいかに情報を集めていないか、自分の持つ客観情報がいかに少ないか、自覚しよう」 この言葉は、センスが無いと逃げてしまう私に、チクリと刺さりました。同時に、誰だって、いつだって、センスは磨けるものだと励ましてくれる言葉でもありました。 本では、どうすれば知識を効率よく身に着けられるのか、それをどうセンスへと昇華できるのか、具体的に示されています。 センスが無いと逃げたくなるとき。 センスをどう磨けばいいのか知りたいとき。 この本をお手にとってみてはいかがでしょうか。 タスキー税理士法人 髙橋俊英 参照:センスは知識からはじまる/水野 学