第220回 イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」/ 安宅和人

みなさんこんにちは!学生インターンの髙橋です。

半年後に迫った社会人生活に向け、重要なスキルを学ぼうと手に取ったのが今回ご紹介する本、「イシューからはじめよ」です。

この本のテーマは、仕事の生産性です。

投入した労力と時間に対し、どれだけ高い成果を出すか。
そのために考えなければいけないことが、イシューであると著者は述べます。

イシューとは、自分の置かれた局面で答えを出す必要性の高い本質的な課題のことを指します。

そして、自分の労働を価値あるものにするためには、
解の質=課題に対しどれだけ明確に答えを出せたか
よりも、
イシューの質=本質的な課題の設定
を向上させることが重要であると説きます。

「世の中、問題かもしれないと言われていることの総数を100とすれば、
今、この局面で本当に白黒はっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つくらいだ。」

イシューの質が低い課題にどれだけ沢山取り組んで必死に解を出しても、顧客や評価者から見たときの価値はあがらず、疲弊していくばかり。
イシューの質を高める努力をし、取り組むべきことに集中するのが重要であるというのです。

では、イシューを正しく見極めるにはどうすればいいのでしょうか?
本書では、良いイシューの要素は3つあると解説しています。

①本質的な選択肢である
→答えが出ると、そこから先の方向性に大きく影響するもの
Ex.商品Aが売れないときの最初のイシューは、「Aに商品力が無いのか、Aに商品力はあるが販売方法が悪いのか」となる。どちらであるかによってその後の戦略は変わる。

②深い仮説がある
→常識を覆すような洞察があったり、新しい構造で世の中を説明するもの
Ex.拡大していると思われている市場が、先行指標では大きく縮小している。

③答えを出せる
→重要だが答えを出せない問題ではなく、現在の技術・状況で答えを出すことができるもの

イシューを見極めることは、決して簡単ではないように感じます。それでも、生産性の高い仕事をするうえで、「何に答えを出す必要があるのか」を整理することは大切なのだと実感しました。

さて、本書では著者の失敗経験を踏まえ、根性に逃げるな、というメッセージがあります。

「生産性の低さを体力でカバーする人は、将来リーダーとなった時、として部下を率いる時に、そのやり方でしか部下に仕事を教えられない。」

生産性を高めることは、将来の自分の在り方にも大きな影響を与えるものなのだとハッとさせられました。まだアルバイトの身ではありますが、仕事の価値を時間ベースではなく、アウトプットをベースに考えられるよう、今から気持ちをシフトしていければと思います。

本書を通して、生産性高く仕事をするための具体的な考え方を学ぶことができました。
今後、少しずつ実践して、自分のものにしていきます。

本では、イシューの質の磨き方が書かれています。

生産性をあげるための学びに。
プロとしての仕事を見直すきっかけに。

この本をお手にとってみてはいかがでしょうか。

タスキー税理士法人 髙橋俊英

参照:イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」/ 安宅和人

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