第225回 こうして社員は、やる気を失っていく/松岡保昌

みなさん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の齋藤由貴です。

今回、ご紹介するのは、「こうして社員は、やる気を失っていく」(松岡保昌著)です。
私たちは、日ごろ、多くの企業様に、研修を実施したり、人事評価制度の運用をお手伝いしたりしていますが。みんながやる気を持って、前向きに仕事する!というところを目指していますが、非常に難しいものです。

こちらではモチベーションを上げるために、そもそも「下げない」という視点。
そしてそれを「改善するために」という視点を学ぶことができます。

今回は、この本で、私が、すごく共感したポイントを2つご紹介します!
少しでも、皆さまのお役に立つものがあれば、嬉しいです!!

(1) 人のマネジメントを、勘と経験だけでやっている管理職やリーダーが多すぎる
(2) リーダーは、「事(タスク)」と「人(マインド)」の両方をマネジメントする

まずは、(1)の【勘と経験だけのマネジメント】。
この部分、実は私たちの研修でも毎回必ず参加者にお伝えしています。
それほど、実際に多いケースなんです。「俺の背を見て育て」「私の時はこうだった・・」などなど。聞き覚えや経験ある方、いらっしゃいませんか?

勿論、ご自身の体験からの学びはとても大切なものですが、その学びに固執して「べき論」になることは避けたいですよね。
時代は常に変化し、さらに、この変化のスピードは、年々早まっています。そのため、求められるマネジメントも変化しています。マネジメントにも原理原則、基礎基本があるので、自分が育ってきた時代と、今の時代が違うことを認識し、しっかり学び直していきたいものです。

そのマネジメントの基礎基本で、大事になるのが、
(2)【「事(タスク)」と「人(マインド)」の両側面で考える】です。
在宅勤務やフレックス等、働き方が多様化するほど、仕事とライフを分けるのが難しくなり、仕事以外の側面で、どんな役割や心配ごとを抱えているのか、それを配慮する「人(マインド)」のマネジメントが求められています。
・予算達成のため誰がどれぐらい売上をあげる?そのために何する?
・この仕事は〇〇さんしかできないから、お願いしよう。
これらはすべて「事(タスク:人に何をやってもらうか、決めて動かしているだけ)」中心のマネジメントです。
例えば、いくらタスクを整理しても、やりがいや充実感を感じられるような意味報酬・環境を、きちんと与えていかないと、やる気を失っていきます。(勿論メンタル部分のケアをしても、タスクが常に溢れている状態では、心身が疲弊し、継続して高いパフォーマンスを発揮することは難しくなります。)
当たり前のようですが、実際は「事(タスク)」中心に偏りがちですよね。
「事と人」両輪のマネジメントをしているか。みなさんはいかがでしょうか。

この2点は、常日頃、HR領域で仕事をしている私にとっても、改めて、共感と納得する内容でした。
ぜひ、職場でリーダーとなっている方々は、自分のマネジメントを見直すきっかけになれば、嬉しいです。

この本の中では、上記以外にも、「心理的安全性」、「関係の質」、「エンゲージメント」、「幸せの4因子」、「当事者意識」など、HR領域に興味あり、少しでも学んだことがある人には、馴染みのある内容が盛りだくさん書かれています。

もし「ご紹介したポイントで、具体的にどう改善するのか気になる!」「管理職として悩んでいる、マネジメントを学びたい!」という方がいれば、ぜひ、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか?たくさんの学びを得ることができると思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
今後とも、よろしくお願いいたします!

タスキー株式会社
HRソリューション事業部
齋藤 由貴

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齋藤由貴

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