第316回 ゆるい職場-若者の不安の知られざる理由/古屋 星斗

皆さん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の関村です。

今回、ご紹介するのは、「ゆるい職場」です。
皆さん、この「ゆるい職場」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか?ここ数年、若手を育てるのが難しい、若手を厳しくは育ててはいけない等、若手の育成についての難しさをあちこちで、聞くようになりましたよね。この本は、まさに、若手育成と職場について、様々な角度から、多くのデータを用いて述べられています。

ちなみに、この本の中で、ゆるい職場とは、「負荷は高くないし理不尽さもない。叱れないし、居心地が良い」、こういった職場のことを示しています。
自分の職場は、いかがでしょうか…?

30代以上の世代にとっては、労働時間も短くなり、何となくハードワークで成長してきた経験があるため、今の職場はだいぶぬるくなったなぁーと思われるかもしれませんね。(これまでの働き方を肯定しているわけではありませんので、ご注意ください)

今回のご紹介では、詳しい内容までは、触れませんが、私が共感したり、印象に残ったりしたフレーズを記載してみます!
・若者がゆるいのではなく、職場がゆるくなった
・不満型転職から不安型転職へ
・不満型のマネジメントは、キャリア不安に何の解決策にもならない
・ロールモデルになりえない上司、先輩
・白紙ではなくなる新入社員(新入社員は、入社時に差があるようになった)
・「ありのまま」で、でも、「なにものかになりたい」若者たち
・実務経験が浅い30代は、ふわっとしたことしか言えない(具体化して実行できない)

上記のフレーズだけだと、分からない部分もあるかもしれませんが、何となく興味深いフレーズではないでしょうか。笑(若手育成は、多くの企業様で聞かれる話題ですよね)

さらに、本の後半では、では、若者たちをどう育てていくかについても、筆者の考えが述べられています。

1つだけご紹介すると、「社内という離れ小島」では、若者のキャリア不安は解決できないという視点です。キャリア不安については、社内だけの視点では、いくら上司や先輩が介入して話を聞いたところで、その不安が減ることは無く、解決できないという考えです。
だから、外の世界との交流を持たせることが必要であると説明しています。社内だけではなく、「外を使って育てる」です!ただ、この考え方で悩ましいのは、外部との接触を多くすると、それだけ離職リスクが高いことも、データで示されています。何となく分かりますよね…たくさん刺激をもらって成長意欲が出てくればくるほど、他のフィールド(会社)に行きたくなってしまう…。

この本の中で、上記問題に対して、筆者なりの最適解を述べています。ぜひ、気になった方は読んでみてください!

この本を読んでみて、「職場の変化」と「若者たちが受けてきた教育の変化」の2つが同時並行で進んでいるので、若手育成は、多くの企業で悩んでいるところだと感じています。しかしながら、現状を正しく理解すれば、的確に施策を打つことができると信じています。(今の若者は…で片づけているのは現状を直視せずに逃げているだけですね)
何もせずに、今の若者は…と片づけてしまうのが、一番良くないですね。

今回も、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
引き続き、よろしくお願いいたします!


HRソリューション事業部 マネージャー 関村学

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関村学

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