第240回 武器としての交渉思考/瀧本哲史

こんにちは!タスキー株式会社の平岡です。
早いもので、年が明けてもうひと月が過ぎようとしています。年始に掲げた目標を思い出しながら、今年も毎日少しずつ前に進んでいけるよう日々を大事に過ごしたいと思います。

さて、今回ご紹介する今読みたい本は、『武器としての交渉思考』(瀧本哲史著)です。

本著は、著者が京都大学で学生に教えていた「交渉の授業」を凝縮した1冊となっています。
経営コンサルタントや投資家、経営者として交渉の場面を数多く経験してきた著者が、本書ではいくつかのケーススタディを用いながら交渉の技術について具体的に説明されています。
交渉のスキルや手法について用語を交えて分かりやすく紹介されておりますので、具体的な交渉の手法を知りたい方はぜひ本書を手に取ってみてください。

私が本書を読んで印象に残った点を一つ挙げると、『大切なのは「ロマン」と「ソロバン」』という言葉です。
「ロマン」とは、人が頂く夢やビジョン、成し遂げたい未来の目標や野心のこと。
「ソロバン」とは、ロマンを達成するために必要となる手間や労力、時間や金銭のことです。
具体的に交渉を行う上ではこのロマンとソロバンの両方を考えることが不可欠になってくる。そしてこのロマンとソロバンを結びつける交渉こそが、コンピュータには代替し得ない人間がなすべき最も付加価値の高い仕事である、と著者は述べます。
自分以外の他者を巻き込んで何かを成し遂げたい時、この「ロマン」と「ソロバン」の考えを大事にしていきたいと思いました。

本書は「交渉」についての手法を説くだけでなく、若い世代への期待が込められた1冊であるように感じました。
結びに、次のような言葉があります。

”新人であること。若いこと。まだなんの名声も、地位も、権利も得ていないことーー。
それは言い換えれば、何かを失うことを恐れずに、新しく大胆なチャレンジができるのは、みなさんのような若い人たちだけだということです。”
”若さゆえの無茶な行動、無謀な交渉が、世界を変えるーー。”

若者たちに「交渉」という武器を与え、仲間や協力者を見つけて一人では到底成し遂げられないことに挑み、若い力で世の中を変えて欲しい。
著者からの強いメッセージを感じ、勇気をもらえる1冊であると感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

タスキー株式会社 平岡

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平岡摩祐

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