みなさん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の齋藤由貴です。
毎日、暑い日が続きますね…!
心身のコンディションは、良い仕事をするための土台。無理せず、日々、自分のコンディションを確認しながら、前進していきましょう!
今回ご紹介するのは、「世界の一流は「雑談」で何を話しているか」です。
前回に続き、Googleでマネージャーを経験し、現在は、心理的安全性や組織開発でいくつか書籍を出版されているピョートルさんの本をご紹介します!
私たちが、様々な企業のヒト・組織の支援を行っている中で、多くの従業員の方から、コミュニケーションを取るのが苦手、相手と関係性をつくるのが難しい、アイスブレイクが苦手…。こういった声を聞くことが多くあります。
今回、この書籍を読んでみて、そういったコミュニケーションや関係性構築を苦手と感じている方の参考になると感じ、紹介することにしました。ぜひ、最後までお付き合いください!
この本を読んで、一番強く感じたのは「私たち日本のビジネスパーソンが考えている雑談」と、ピョートルさんが伝えている「世界のビジネスパーソンが考えている雑談」には、そもそも、大きな認識の違いがあるということです。
私たちが、日頃考えている雑談は、最近SNSで話題になっていることや、業界や地域の噂話など「とりとめのない会話」ではないでしょうか。多くの日本のビジネスパーソンは、雑談を本題に入る前の「潤滑油」と考え、場を和ませたり、緊張感を取り除いたり、相手との距離感を縮めたりするものとして、捉えているのではないでしょうか。
ピョートルさんは、それも大事ですが、それだけではもったいないと述べています。ビジネスの場における雑談は「オープンで、ざっくばらんな情報交換をすること」が目的と明確に伝えています。
この本の中でも、日本のビジネスパーソンは「雑談がうまい人=おしゃべりが上手で、面白い話をする人」と考えているが、世界基準では「明確な意図を持ち、そこに向かって深みのある会話ができる人」と、述べられています。
いかがでしょうか?この時点で「なるほど!」と共感いただける方は多いのではないでしょうか。
そうなると、明確な意図を持った雑談をするためには、どうしたらいいのか、ここが気になるところですよね!
まずは、ビジネスにおける雑談の目的は、下記の4つと記載されています。
①「つながる」 相手との距離を縮めて信用を作る
➁「調べる」 最新の動向や現状に関する情報を収集する
③「伝える」 自社の意向や進捗状況などを報告する
④「共有する」 最新の情報を相互に認識する
この目的を果たすために、雑談であっても、必ず事前準備をする、そして、相手への肯定的関心を持つことの重要だと記述されています。さらに、社外の方との雑談と、社内メンバーとの雑談、それぞれにおいて、どのようにしていけばいいのか、詳しく書かれています。ぜひ、お客様や社内メンバーとの関係性を良くしたい、雑談のことをもう少し知りたい、という方は、この本を手に取ってみてください。
最後になりますが、私がこの本の中で一番「はっ!」とした表現は「相手を喜ばせることよりも、本質的な雑談を目指す」というものです。社内外問わず、ビジネスにおいて、お互いの時間は有限ですよね。日頃のオンオフを明確にしながら、社内メンバーやお客様と、それぞれの目的に向かって、情報を共有したり、価値観を理解し合ったりしながら協働していく、そのための雑談と考えれば「とりとめのない会話」よりも「本質的な雑談」を大切にすることで、相手からの信用を得ることができ、一緒に仕事がしやすくなるのではないでしょうか。
もちろん、たわいもない会話も、時には必要です。
この本の中では、「笑いが聞こえない会社には何らかの問題がある」とも指摘しています。お互いを尊重しながら、同じゴールに向かって、切磋琢磨していく、そんな組織を目指していきたいと思います!
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
今後とも、よろしくお願いいたします!
タスキー株式会社
HRソリューション事業部
齋藤 由貴