第281回 替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方/国分 峰樹

みなさん、こんにちは!

タスキー株式会社 HRソリューション事業部の齋藤由貴です。

今回ご紹介するのは、「替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方」です。

ここ数年、キャリアについての考え方が大きく変化しています。年功制や終身雇用の崩壊、ジョブ型や複業など、雇用やキャリアに関して、これまでにない変化が生じ始め、多くの方が、自分のキャリアについて考え直したり、悩んだりしている方も少なくないと思います。そんな皆さまに、少しでも参考になればと考え、この本をご紹介します!

そもそも、専門性とは何か。皆さんは、自分の業務における専門性を、どのように考えるでしょうか?

この本の中で、いくつかの観点から説明していますが、私が非常に分かりやすいと感じたのは、「専門知識を知っている」のではなく、「専門知識を活用できる」という点です。つまり、知識がある、物事を知っているだけでは、ChatGPTで十分。そうではなく、様々な知識や経験を繋ぎ合わせて、新たな専門知識をアウトプットできることが、専門性の重要な要素だと論じています。

さらに、有効な専門知識とは、構造化された知識であり、単純な情報や知識ではないとも、説明しています。筆者は、調べればすぐ分かる、もうすでに世の中に流通しているものには価値がなく、これまでにない専門知識をアウトプットできるようになることが、自分の専門性として、非常に重要だと述べています。

では、そんな専門知識を身に付けていくのは、どうしたらよいのでしょうか。

まず、一番重要なのは、「問いを立てる」ことと説明しています。

答えを見つけるよりも、問いを磨くことが、専門知識を身に付けるためには重要ということです。

問いとは具体的には、いつから?どのようにして?いかにして?だれが?どんなことをきっかけに?本当にそうか?他ではどうなのか?などなど。

このような問いをきっかけに、様々な情報や知識をインプットし、自分の中で整理し、構造化していく。この作業の積み重ねこそ、自分の中で専門性を確立していくために、必要なことだと論じられています。

専門性を身に付けていくためのより具体的な方法については、ここで説明すると、長くなってしまいますので、この先が気になる!という方は、ぜひ、この本を手に取ってみてください。

少し難しい話のように感じたかもしれませんが、この本の冒頭で、「自分の処遇や給料が上がらないことに不平不満を言うよりも、自分のスペシャリティを探す旅に出た方が、自分らしく前向きなキャリアを描けそうです」と記載がありました。

私は、この視点は、非常に共感します!周囲のせいにするのではなく、今、自分ができること、自分の価値をどう磨いていくかという視点で、自分のキャリアを考えることこそが、大事だと考えています。

何か皆さまにとっても、自分のキャリア・将来を見つめ直すきっかけになれば、嬉しいです!!

今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

タスキー株式会社
HRソリューション事業部
齋藤 由貴

Share on facebook
Share on twitter
Share on linkedin
齋藤由貴

齋藤由貴

Leave a Replay

タスキー税理士法人ブログ

お客様に役立つ様々なテーマ、お知らせなど、スタッフが日々更新しています。

Recent Posts

Follow Us