第288回 仕事の思想 なぜ我々は働くのか/田坂 広志

皆さん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の関村です。

今回、ご紹介するのは、【仕事の思想 なぜ我々は働くのか】です。
この本は、私たちHRチームが最近参画したプロジェクトにて、メンバー全員の課題図書になっています。
2003年出版の書籍なので、だいぶ前のものになりますが、読んでみると、すごく共感する部分や気づきが多かったため、今回、皆さまにご紹介します!

早速ですが…皆さんは、「なぜ働くのか?」という問いに対して、明確に答えることができますか?

何となく分かるような気がするけど、意外に、言語化するのが難しいのではないでしょうか?
シンプルですが、非常に深い問いですよね。

この本の中では、様々な視点から、この問いに対して、見解を述べていて、すごく考えさせられることが多いです。そのため、特に、今、目の前の仕事に意欲がわかない、この仕事でいいのかなと考えている方、管理職として部下育成等に悩んでいる方には、ぜひ読んで欲しい本です。

少し前置きが長くなりましたが、私がこの本の中で、一番印象に残ったのは、「顧客」に対する考え方です。
まず、この本では、「顧客こそ、私たちにとって、成長の鏡である」と述べています。
さらに、顧客を自分たちの鏡として見ていくときに、より重要なこととして、「顧客との共感」をあげています。なぜ、「顧客との共感」が必要かというと、私たちは顧客との共感を通じて、こころの成長を遂げていくからと説明しています。

上記に加えて、もう一つ重要な事項を追記しています。
それは、「顧客と共感すること」は、「顧客から共感をもらう」ことではないという視点です。
著者は、「顧客と共感すること」は、何より自分たちが「顧客に共感すること」だと述べています。
そして、顧客に共感するときには、無条件に顧客に共感することが必要なのだそうです。つまり、見返りを求めないことです。自分たちが共感しても、顧客が自分たちに共感してくれるかどうかは分からない、そこを求めずに、顧客のことを共感するということです。

なかなか興味深い話ですね。
ビジネスにおいては、顧客に共感してばかりでは成立しないように感じますが、この「無条件に顧客を理解すること」は、自分自身の「こころの成長」を促し、着実にステップアップできると述べています。

賛否両論あると思いますが、私自身がここで感じたのは、顧客への共感の前に、顧客が見れていない、顧客を理解できていない方が多いのではないかということです。
顧客をしっかり理解し、顧客に共感することができれば、日々行っている仕事への取り組みが変わるのは事実だと思います。周囲を見渡せば、働くモチベーションが上がらない方の多くは、顧客を見ていないケースが多いようにも感じます。

もし、少しでも、この感想に共感いただいた方は、ぜひ、自分が顧客をしっかり理解し、共感できているのか、そこを見直してみてください。
きっと、目の前の業務の見え方、取り組む姿勢が変わってくるはずです。私も、まだまだ頑張ります!!

今回も、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
引き続き、よろしくお願いいたします!


HRソリューション事業部 マネージャー 関村学

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