第291回 OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

みなさん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の齋藤由貴です。

今回ご紹介するのは、「OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」です。
こちらはグーグルが導入している人事制度ということもあり、数年前に話題に上がった書籍です!
今回、たまたま見返す機会があり、人事制度に限らず、組織運営において気付きが多かったので、皆さまにご紹介します!

そもそも、OKRとは?
「O(Objective 目標)」と、「KR(Key Results 主な結果)」の頭文字を取って、OKRです。
構成としては、大きな目標(O)があって、それを実現するための定量的で段階的な目標(KR)を立てます。
これだけでは、イメージが沸かないと思いますので(笑)、下記具体例をご覧ください。

<IT企業が新商品をリリースする場合>
O :新商品リリース時に、既存大手企業と同等のパフォーマンスを実現
KR:①アップタイム 99.8%
    ➁応答時間 1秒未満
    ③アンケートで、利用者が「すぐ利用できた」と回答する率が90%以上

このOKRのポイントは、目標(O)は、メンバーがワクワクするようなストレッチした内容に。
反対に、主な結果(KR)については、期間を決めて、定量的な目標にすることです。

OKRで重要なのは、このOKRを「会社単位→事業部→各チーム→個人」と、それぞれの組織に落とし込んでいくことです。加えて、期間も明確にすることが重要です。特にKRについては、半年なのか、四半期なのか、週単位なのか、ここを具体的に落とし込んでいくことがないと、うまく機能しません。
この本の中では、「金曜日は勝者のために」と表現して、毎週のKRに関して、達成者を称えるミーティングを推奨しています。重ねてですが、ここで大事なのは、期間を決めて定量的な目標に対して、できたかできなかったか。…だと著者は述べています。

さらに、この本の中で、なぜ、人や組織はやり遂げることができないのかという問いに対して、以下のように回答しています。
1. ゴールに優先順位をつけていない
2. 熱意をもって漏れなくゴールを伝えていない
3. やり遂げるためのプランがない
4. 重要事項のための時間を空けていない
5. 繰り返さずにやめてしまう

このように、目標や計画が思うように進めない組織のためにあるのが、OKRです。
ただ、あくまでも、課題解決の1つの手段として、OKRがあるということです。私たちも、人事制度の導入・運用支援で、多くのお客様に関わっていますが、そこで大事にしているのは、人事制度の導入は、目的や目標を達成するための1つの手段でしかないということです。お客様によっては、制度やツールの導入自体が目的になっていることは少なくありません。その制度やツールは、何のために入れるのか、目的が明確になれば、振り返るときの視点も目的が達成したかどうかに、焦点を合わせることができます。

そのため、OKRに関しても、ただ人事制度として導入するのではなく、組織の大きな戦略から、各チーム、個人の日々の取り組みまで、一気通貫で実施していくことがポイントです。普段、チームや自分の目標が曖昧になっているな…という場合には、この本を読んでいただくと、気付きがたくさん得られると思います!
何かこの記事をきっかけに、組織や自分自身の活動を振り返る機会になれば、嬉しいです!

今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
今後とも、よろしくお願いいたします!


タスキー株式会社 
HRソリューション事業部
齋藤 由貴

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