第292回 究極の判断力を身につけるインバスケット思考/鳥原 隆志

こんにちは!タスキー株式会社の平岡です。

朝晩はぐっと冷え込む日が増え、冬の訪れが近づいていることを感じる季節となりました。
今年もあと6週間。清々しい気持ちで年末を迎えられるよう、やり残したことがないかを見直したいと思います。

さて、本日ご紹介する今読みたい本は、『究極の判断力を身につけるインバスケット思考(鳥原隆志著)』です。

皆さんは、「インバスケット」という言葉をご存知でしょうか?
インバスケットとは「未処理の案件が入っている箱」を意味し、架空の人物になりきって制限時間内に業務で起こりうる案件をできる限り多く処理する、というビジネスゲームのことです。
インバスケットは、大手企業などで管理職への教育や昇格試験にも用いられており、意思決定に至るまでの過程や論理性、優先順位の付け方など、案件処理のプロセスを観察し評価することを目的としています。

本書では、実際に1つの実践問題を通して、インバスケットを体験することができます。
本書で紹介されているのは、次のような設定です。


-洋菓子店でチーフとして勤務するあなたは、ある日突然、店長の辞令を言い渡されます。
制限時間60分の中で、未処理の20案件すべてに目を通し、適切に処理しなければなりません。-

案件には、顧客のクレーム対応・他部署からの依頼・部下からの報告・相談・上司からの指示…など様々な種類があり、これら全てに目を通して適切に案件処理することが求められます。
私も本書を読み進めながら、自分だったらどんな対応をするか?なぜそう判断したか?などを考えつつインバスケットを体験することができました。
実際にインバスケットを体験してみたい!という方は、ぜひ本書をお手に取ってみてください。

インバスケットでは、どう案件処理したかに絶対的な正解は存在せず、解決策の判断や意思決定までのプロセスを重視して評価します。
そのプロセスは次のようになっており、このプロセスを一つでも飛ばして判断を行っていないかをチェックすることができます。

問題発見

問題分析

情報収集

対策立案

関係者への報・連・相

判断

問題発見をして、過去の経験やとっさの思い付きからすぐに判断に移るタイプ。
問題発見をしたものの、どうすべきか悩んで先に進めないタイプ。
問題発見・問題分析をして行動の選択肢を出すものの、選択肢の数が多すぎて意思決定ができないタイプ。

このように、インバスケットを通じて、意思決定プロセスにおいて自分自身に足りていない能力を認識することが可能です。

この問題発見から判断というプロセスは、管理職やリーダー層の方だけでなく、あらゆるビジネスマンに必要とされるスキルであると感じました。
ご自身の仕事の進め方を見直してみたい方や、判断のプロセスを鍛えてみたいという方は、ぜひ本書をお手に取ってみてください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


タスキー株式会社 平岡摩祐

平岡摩祐

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