皆さま、新年あけましておめでとうございます。
HRソリューション事業部 齋藤です。
本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
この度、令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。
被災地の皆様のご安全と、一日も早い復興を心よりお祈りしております。
2024年、1回目の読みたい本となります。
辛いニュースが飛び込んだスタートとなりましたが、年明けということで、「新しい自分」に変わりたい!成長したい!という方もいらっしゃれば、逆に、何か頑張れない。課題や悩みから抜け出せない…。そんな自分が嫌。という方もいらっしゃるかもしれませんね。どちらにも、ぴったりの本をご紹介します!
マインドセット「やればできる! 」の研究 キャロル・S・ドゥエック (著)
2016年に初版発行された、世界的ベストセラー本。
既に読了された方も多いと思います。読み直しにもいかがでしょうか。
早速ですが、皆さんにとって「成功・失敗」とは何を?どんな状態を指しますか?
そしてどんなことに、意義や価値を感じることが多いでしょうか?
著者は、自分が望む人間になれるのか?自分にとって意義ある仕事を成しとげられるのかどうかは、2つの心の持ち方があり、「どちらの説を信じるかによって、その後の人生に大きな開きが出てくる」と述べています。
その2つの心の持ち方がこちら。
■「硬直マインドセット=fixed mindset」
自分の能力は、固定的で変わらない。自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。自分の賢さや才能を証明できれば成功、自分の価値を確認できれば成功。つまずいたら、それでもう失敗。
■「しなやかマインドセット=growth mindset」
根底に、人間の基本的資質(もって生まれた才能、適性、興味、気質)は努力と経験を重ねることで伸びていける。頑張って新しいことを習得出来れば成功。自分を成長させることができれば成功。成長できなければ失敗。
硬直マインドセットの人は、自分が他人からどう評価されるかを気にするのに対し、しなやかマインドセットの人は、自分を向上させることに関心をむける。うまくいかないときにこそ、粘り強い頑張りを見せるのが「しなやかマインドセット」の特徴です。
本書では、スポーツ、ビジネス、対人関係、教育の分野で、両者の比較説明を丁寧にされています。
さて、皆さん、ここまで読んでどう感じられましたか?
そんなの、しなやかマインドセットの方が、良いに決まっているじゃん!何となくわかるわ!
…そう思いますよね?(笑)
そうそう。何となくわかる。
でも、何故、私たちは、皆が皆、しなやかマインドを持てていないのでしょうか?
私自身も、直視する辛さがありながら、まだまだ「硬直マインドがあるな~」と思う部分が沢山あります。
理由の1つとして、「知らなかった」からではないでしょうか。
人は、家庭、会社、社会等、様々な環境や人との触れ合いの中で時間を過ごす中、自覚が無い中でマインドが出来ていることが多い。そして、そもそも2つのマインドセットがあると知らない。
本書でも触れていますが、まずは、2つのマインドセットを知り、今の私のマインドは?と自省するだけでも、今までとは違った考え方や反応ができるようになり、価値があると述べています。
ちなみに、硬直マインドセットの人は幸せでないのか?ずっと不満の中にいるのか?
…というと、そうではないとも言います。順調な時はOK。ただ、仕事や働き方、個々人もパーソナリティーも、変化や多様性が著しい時代。「つまずいたら終わり」という信念のマインドでは、いつ、努力や自身と向き合うタイミングが来るのかわかりません。
勿論、しなやかマインドセットが出来ているからと言って、すべてが上手くいくわけではありませんが、可能性の幅、充実度、質で見たときに、圧倒的な差がでることを強く感じます。
さあ、皆さんはどちらのマインドセットで人生を過ごしますか?
自分の成長を信じ、変化や努力を楽しめる人生でしょうか?そうではない人生でしょうか?
著者は、「その人の「信念」です。そしてその信念は、自分で選ぶことができます。」と述べています。
私自身、読むほどもっと早く知りたかったという内容です。
本書では、どのようにして、マインドセットをしなやかにするのかについても説明されています。興味を持たれた方は、手に取ってみてはいかがでしょうか?
長文となりましたが、ここまでお読み頂き、有難うございました!
皆さま、良き1年にしてまいりましょう!HRチームも、アクセル全開で頑張ります!