第306回 ハーバードの人生が変わる東洋哲学/マイケル・ピュエット , クリスティーン・グロス=ロー (著) , 熊谷淳子 (翻訳)

こんにちは!タスキー株式会社の上野です。

今回私がご紹介するのは、『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』です。

早速ですが、皆さんは自分自身の直したいところはあるでしょうか?
例えば怒りっぽい性格や人前で緊張することなどの問題に悩まされている方もいるでしょう。

この本は、古代中国の偉大な思想家である孔子や孟子の教えを通じて、私たち自身を変革するきっかけを提供してくれます。

本書は読みやす小さな章に分かれており、それぞれの章で具体的な思考法を示しています。今回は特に私の印象に残った「ありのままの自分を受け入れるな」という章をご紹介します。
「ありのままの自分を受け入れる」ことは一見望ましいことのように思えますが、著書は次のような問題を指摘します。

「これが危険なのは、だれもが自分の「真」の姿を見ればそれとわかるはずだと信じ、その真実に従って人生を規定してしまうことにある」

つまり例えば怒りっぽい人でも本来は温和になれる可能性があるにも関わらず、それがありのままの自分だからと受け止めてしまうことで人生を狭めてしまうこと懸念しているのです。

ありのままの自分を言い訳に諦めていることはないでしょうか。本書によれば、普段の習慣がそのような自分を作ってしまうだけで、どのような性格・考え方も絶えず変化できるものと考えます。

過去の習慣にとらわれず、小さな行動を変えること、怒りっぽいひとであれば明るい挨拶で声をかけること、その繰り返しのなかで新しい自分に変化することが可能になります。

ここで重要なのは、自分自身の小さな変化が、周りの人々にもポジティブな影響を与える可能性があるということです。自分の行動が他人にも変化をもたらすと信じることが、自己改善の原動力となるはずです。

最近は個性が尊重され、自分らしく生きることが奨励されています。しかし、それが逆に自己変革の機会を妨げているようにも感じます。周囲の方とのかかわりの中で、しなやかに自分の可能性を広げながら生きていきたいと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました!

タスキー株式会社
上野鎮

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上野鎮

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