皆さん、こんにちは！
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の関村です。
今回、ご紹介するのは、「リーダーシップの旅 見えないものを見る」です。
この本は、人材育成や企業研修を行っている方々の中で有名で、とても素晴らしい本です。
ぜひ、多くの方に読んで欲しいと感じています。最後までお付き合いください！
早速、内容に入っていきますが、皆さんは、リーダーと聞くと、どんな方を想像しますか？
例えば、トヨタ自動車の豊田会長やアップル社のスティーブ・ジョブズ。周囲にいる人でも、何かすごい実績や業績を出した人を想像するのではないでしょうか？
この本の冒頭で、この「すごいリーダー」というイメージが、リーダーシップを考える上で、一番の課題と論じています。
確かに、すごいリーダーはすごいです。しかしながら、このリーダーのすごさを知れば知るほど、リーダーシップは特別な人のものになっていってしまいます。その結果、リーダーシップと言われても、何か自分には関係ない、世界が違う…というように受け止めてしまうのです。この本では、この「リーダー」の捉え方を見直すことから、始まります。
この本の中で、リーダーについて、下記のことは何度も伝えられています。
・リーダーを目指してリーダーになった人はいない
・リーダーは「結果としてなるもの」
・行動の積み重ねの結果としてリーダーになる
・リーダーシップは実践するもので、知識を増やすだけでは意味がない
・リーダーの行動を見て、自然と周囲がついてくる
・フォロワーが「喜んでついてくる」ことが不可欠の条件
いかがでしょうか？
ん？どういうこと？と、少し混乱した方もいるかもしれませんね。苦笑
このリーダーシップを考えていく上で、大事なポイントは、会社におけるマネジメントという視点です。
私たちがリーダーやリーダーシップを考える上で、どうしても、役職や立場ありきで考えがちです。ポストや権威ありきのマネジメントは、リーダーシップという観点において、障害になる可能性が高いと説明しています。
この視点で考えていくと、マネージャーポジションでも、リーダーシップがない人は存在します。反対に、役職やポストがなくても、リーダーシップを発揮している人もたくさんいます。自分が率先して行動していく中で、周囲がついてくる、この動きがリーダーシップであるとも言えると思います。
マネジメント自体を否定するのではなく、仕組みとして動いていくためには必要なことです。ただ、この権威やポストがあると、本来のリーダーシップという観点から離れて、混同してしまいます。
この本の中で、こんな表現で書かれていました。
・「課題を解決する」のがマネージャーの得意技なら、「問題を見つけ出す」のがリーダーである
・リーダーは、「火を消すのではなく、火を熾す人」
いかがでしょうか？何となく、分かってきたかもしれませんね。
マネージャーだから、必ずリーダーシップがあるとは限らない。マネジメントとリーダーシップは、分けて考える。この辺りは重要な視点になります。
本の中盤以降では、どうやってリーダーになっていくのか、リーダーに必要なものはどんなものか、このあたりについて、とても分かりやすく書かれています。
気になった方は、ぜひ、この本を読んでみてください！勇気が湧いてくる一冊です。
繰り返しになりますが、リーダーは、役職やポストではない。ここがとても重要です。
私たちの企業研修でもお伝えしていますが、周囲を巻き込むリーダーシップを発揮する前に、「リード・ザ・セルフ」。
自分自身の実践・行動を懸命に行うことで、自然発生的にフォロワーが出てくる、これがリーダーシップの始まりです。この順番はとても重要です。
企業において、「リード・ザ・セルフ」ができていないのに、役職やポストだけ与えられてしまうから、うまくいかない管理職が多いと感じています。役職やポストよりも前に、大事なのは、自分自身の実践です。言行一致で、行動する中で、リーダーシップが磨かれていきます。
このリーダーシップの考え方を知り、自分自身を律して動ける人が増えれば、もっともっと社会は良くなる！そう信じています。
私自身も、もっともっと愚直に、日々実践していきます。ともに、前進してまいりましょう！
今回も、最後までお付き合いいただきありがとうございました！！
引き続き、よろしくお願いいたします！
HRソリューション事業部 マネージャー 関村学
