第308回 人を追いつめる話し方心をラクにする話し方/ひきた よしあき

皆さまこんにちは!タスキー株式会社の工藤でございます。
今回ご紹介するのは【人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方】です。

突然ですが、仕事で上司から言われて嬉しかった言葉や前向きになれた言葉はありますか?反対に、言われてやる気がなくなった言葉や落ち込んだ言葉はあるでしょうか?
また、上司として部下に対し良かれと思って言った言葉が、自身の意図しない形で受け取られてしまい、誤解を招いてしまった事はないでしょうか?

組織での仕事において、上司と部下の間には「信頼・コミュニケーション・相互理解」が欠かせません。上司は部下を信頼し、適切な指導やフィードバックを通じて部下の能力を引き出し、成長を促します。一方、部下は上司の指示を理解し、実行することで信頼を築き、上司の期待に応えることが求められます。このような上司と部下の良好な関係は、お互いの理解と協力によって築かれ、ひいては組織全体の成功につながると思います。

本書は、博報堂のスピーチライターである著者ひきたよしあきさんが、500人以上の声から導き出した「相手に響く言葉選びと伝え方のコツ」を紹介したものです。イソップの寓話「北風と太陽」をもとに、北風上司と太陽上司というキャラクターが登場し、それぞれが発した言葉がどのような影響をもたらすかを物語形式で説明しています。

今回はそんな二人の上司が発した、「太陽言葉」と「北風言葉」を1つずつご紹介いたします。

相手を励まし、前向きにさせる「太陽言葉」
・人の「いい行動」を見たときに効果的に褒める
 PEPトーク(短い言葉で人を激励する話法)を活用し、「その場」で「短く」褒める。
 本来のPEPトークは「①受容|事実を受け入れる、②承認|捉え方を変える、③行動|してほしい変換、④激励|背中を押す」の4つの要素で構成されているが、日常で使うには、相手の行動を見て「良いと思った行動」をその場で褒めるようにすると効果的。「あなたの今の行動は良かった」と、「元気」と「活力」で背中を押してあげる事がコツ。

相手のやる気をなくさせ、恐怖を与える「北風言葉」
・チャレンジしようとする部下の芽を潰す言葉>「責任取れるのか?」
 上司とは、部下の責任を取る人のこと。上司の便利屋・上司の尻拭いのために部下がいるのではない。部下を責任論で追いつめるのはルール違反である。
 部下に責任ばかりを求める上司は、自分の仕事を放棄していると言わざるを得ない。

今回ご紹介した太陽言葉と北風言葉はほんの一部ではありますが、上司として見直すべき「声のかけ方」を30のシーンで紹介しております。また、上司の考えを学ぶための導入書としておすすめの一冊ですので、気になった方は是非ご一読頂きたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!

タスキー株式会社
業務改善支援室 工藤俊介

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工藤俊介

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