みなさん、こんにちは!
タスキー株式会社 HRソリューション事業部の齋藤です!
いつもお読み頂き、ありがとうございます!今回ご紹介するのはこちら!
『チームX(エックス) ─ストーリーで学ぶ1年で業績を13倍にしたチームのつくり方─』
著者は、㈱北の達人コーポレーション 代表取締役社長 木下勝寿さん。
ベストセラーの「売上最小化、利益最大化の法則」「時間最短化、成果最大化の法則」で有名ですね。
さて本題です。そもそも、チームXとは何でしょう。
Xはトランスフォーメーション(変革)のこと。つまり、チームの変革のお話です。
【どんなに正しい経営戦略があっても、実現できる組織づくりをすることが難しい】と著者は述べています。ほんとにそう!と激しく首を振る方も多いのではないでしょうか。それをどう実現したのか、気になりませんか?
先にシンプルな感想を…。この本、すごく面白いです!笑
4年で約5倍の急成長も、その反動で「組織の機能不全」に。最悪期には全盛期の約6分の1にまで縮小。本の帯には絶頂から奈落の底へ…。
しかし、そこから1年での超V字回復を遂げます。
単なるノウハウ本ではなく、泥臭~い、リアルなストーリー形式で、「チームX」のポイントが紹介されています。しかも、そんなに公開して良いの?とこちらが思ってしまうほど、内部の具体的で詳細な事例・情報量が詰まっています。自社に置き換えながら読み進めやすいのではないでしょうか?
さて、どん底のからの奮闘ストーリーを元に、
【一瞬にして破滅へ導く5つの「企業組織病」】
【課題を克服してチームXを成し遂げるための「5つのX(変革)ポイント」】
・・・が述べられています。印象的だった部分もかいつまんでご紹介します!
【課題:どんな会社でも罹患し得る、5つの「企業組織病」】
1 職務定義の刷り込み誤認
2 お手本依存症
3 職務の矮小化現象
4 数字万能病
5 フォーマット過信病
メンバーは「自主性に任せる」という名の「放置」状態になっていませんか?1~3は、メンバーへの教育や引継ぎが上手くされていないことで、本来達成すべき目的をみず、「作業自体が目的」となっている。そして視野・思考の幅が狭くなり、消費者目線も失われがちに…。しかも、自ら動かない風土になっていくと言います。職務の基本のキや、目的・思考の教育は重要です。ではどの視点で、それを行っていくかは下記に続きます。
【解決策:課題を克服するための、5つの「X(変革)ポイント」】
1 KPI(=数値指標)
2 教育の仕組み
3 共通言語化
4 タスク管理
5 風土
ここではKPIと風土に絞り軽くご紹介。KPIは「一目でわかりやすく見える化」していますか?また、今の状態はうまくいっているかどうか。行動はこのままか、変えるのかが今すぐ判断できますか?出来ないとしたら、そのKPIは「目標」として機能していないと著者は述べています。
また、KPIが定まっても風土が無ければ動きません。一番の影響度はリーダーです。印象的だったのは「リーダー」の選定方法。組織・集団においては、1匹の羊がライオン100匹を率いるより、1匹のライオンが100匹の羊を率いる方が強いのだと記載されています。リーダーは「周りにどのような影響があるか」を基準に考える。社歴の長さや、スキルの高さでリーダーや、マネージャーを任せている企業様も少なくないですよね。リーダーにさせてはいけない10箇条の記載もあります。是非、気になる方は手に取ってみてください。
いかがでしょうか。経営・組織課題は尽きることがありません。
目標を立ててもやり切れる風土が必要。風土があっても、教育と社内言語化が進まなければ実行力は乏しい。でも、KPIが適切でなければ業績も良くならない…等、1つ施策を打てば新たな問題が出てくる。覚悟と根気強さが必要です…。
しかし、それを乗り越えてチームXしていく、リアルな奮闘ぶりと変化の様子を読むと、こちらも「覚悟してやってみるか!」という気持ちも高まると思います!具体的なノウハウも沢山紹介されているので、気になる方は是非手に取ってみてください!
最後に、私が読了した段階で素直に感じたことは、まさに「横串一線で」改革を進めていくことの大切さです。よく「まずは制度を、育成を、営業を」…となりがちですが、何か1つの施策で解決できるわけではない。
一方、その実現を行うための人材リソースの確保をどうすべきか?という、中小企業の厳しさもあります。タスキーHRチームでは、元々お客様の「横串支援」を大事にしていますが、重ねて、そういった課題を解決すべく「お客様と一緒に汗をかくこと」「泥臭さを共有する姿勢」を大事にしていきたいと感じております!
以上、最後までお付き合いいただき、有難うございました!
引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします!
HRソリューション事業部
プランナー 齋藤由貴