こんにちは!タスキー税理士法人の大友です。
今回ご紹介させていただく本は、『「そんなこと気にしなければいいのに」ができない人のための本』という、月下ナツさんが書かれた本です。
著者の月下さんは、「生きづらさ」に悩んでいたことがあり、同じ悩みを持つ人の道しるべになればと、作家活動を始めたそうです。
月下さんは「生きづらさ」に悩み、答えを求めていると、「そんなに真面目にやらなくていいんだよ」「そんなこと気にしなければいいんだよ」という声をかけられるようになったそうです。
私もよく「そんなに気にしないでいいよ」と言われることがあります。
でも「そんなこと気にしなければいい」ってどうすればいいのでしょうか?簡単そうに聞こえるけれど、難しいですよね。この本は、「そんなこと気にしなければいいのに」ができないのはなぜか?を追求した本になります。
私がこの本を読んで気になった部分をご紹介させていただきます。
◆【第1章】あなたが「そんなこと気にしなければいいのに」ができない理由
今でこそ「HSP」や「繊細さん」というワードが普及した時代。例えば繊細さんは疲れているときでも、頼まれ事をされるとつい引き受けてしまいます。それは断られたときの相手の心の痛みが、引き受けてもらえたときの相手の心の温かさが、手に取るようにわかるからです。
「繊細さん」というのは先天的な、すなわち生まれ持っての気質なのです。だから「繊細じゃない私になる」というのは、「肌や瞳の色を努力で変える」と言っているのと同じくらい難しいことです。
そこで、「繊細じゃない私になる」ではなく、「繊細だけど悩まない私になる」を目指すことが生きづらさを解消することに繋がります。
無意識に “こうあるべき自分”を追いかけてしまいがちですが、特に「繊細さん」は“こうあるべき自分”を追いかけるのをやめてみましょう。
例えば、一般的に「忍耐強い」とか「努力家」という言葉は、いい意味として捉えられます。
しかし、忍耐力や努力というのはそれ単体で意味を成すものではありません。自分の好きなものを追求するための道具となって初めて、人生を輝かせることができます。
他人からは「嫌なことや辛いことでも、コツコツ努力していればいずれ人生に輝きをもたらすんだ」という風に見られがちです。
しかし、あなたが辛いのを我慢して、忍耐強い人間になり、理想の人間像を達成したところで、誰かが幸せを運んできてくれるわけではないのです。
上記の例のように、無意識に「こうあるべき」という人間像に縛られてしまっていることがあります。
このような“無意識の縛り”が、自分の人生を邪魔していないかを見直してみましょう。
◆【第4章】『気にする自分』とうまく付き合うための5ステップ
今回は5ステップのうち、3つご紹介させていただきます。
1)自分年表を書いてみよう
ここで言う自分年表とは
①過去の出来事
②自分はどう思ったか・本当はどうしたかったか
③周囲の人にどうしてほしかったか
を時系列でまとめたものです。
「どうすれば自分は満足できたのだろうか?」と考えをめぐらせてみてください。
そうすれば、気づきを次に活かすことができます。
2)環境選びに力を入れる
今の環境で心穏やかに過ごせないならば、自分が安心できる環境を見つけたり、移動したり、環境を作ってみましょう。
3)「自己肯定・他者肯定」を目指す
「自分が我慢すれば、波風を立てずに済む」という考えはゴミ箱にポイ!
自分の心の声を無視して場の空気を察し、その状況にとってベストだと考えられる行動をとって生きるのではなく、“100%自分の意思”で選択して、「自己肯定・他者肯定」をしながら、最も大切にしたいものを大切にしましょう。
いかがだったでしょうか?
「そんなこと気にしなければいいのにができない」ことの根本的な解決はできないけれど、それにうまく付き合っていくことならできることがわかりました。
短くまとめてしまいましたが、この本には著者さんが今まで悩んで向き合ってきたことが、たくさん詰まっていました。
もっともっと詳しく書かれているので、気になった方はぜひこの本を読んでみてください!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
タスキー税理士法人
税務支援チーム 大友 美輝