こんにちは!タスキー税理士法人の神郡です。
今回ご紹介させていただく本は、『ライバルはいるか?』です。
書店で見つけ、なんとなく惹かれたタイトルのこの本を、試しに立ち読みしてみたら、意外と読み進めてしまったので、ゆっくりと全部読みたくなり、購入してみました。
「ライバルっていいかも」なんて思わせてくれた1冊です。
この本で印象に残ったところをご紹介させていただきますので、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
第7章 ライバルの効能を科学する
ライバルの持つ効果についての研究は、世界的に見ても数少ないですが、ある論文は、その効果について証明しています。
その論文は、個人間の競争関係を調査したもので、陸上の長距離レースにおいて、競争相手の有無と、選手の成績を検証したものでした。
結果、自身のライバルが出場するレースでは、調査対象のランナーは、普段より速いタイムを記録していることが発見されました。
例えば、5㎞のレースでは、ライバルがいない場合と比較して、平均して25秒もタイムが縮まっていたことが明らかになりました。
結論、ライバル関係はモチベーションとパフォーマンスを全般的に高める効果があるとしています。
第10章 ライバルと手を組むとき
仕事において自分史上最大の挑戦となるであろうプロジェクトを任されたとき、そのメンバーに誰を選ぶか。筆者は次の3人に加入してもらいたいと語ります。
1人目:気兼ねなく話せる、普段から仲の良い同期
2人目:苦しいときほど居ると心強いムードメーカーの先輩
3人目:そこまで頻繁に話すわけではないが、優秀で、同じ職場で最も気になる存在のライバル
このライバルのプロジェクト加入は、最大のエネルギー源になると同時に、最強のプレッシャーになるといいます。
切磋琢磨してきた「好敵手」や、まだ敵わないと思いつつ、いつか追いつくと「目標」にしてきた存在がいることで、より一層努力し、お互いを認め合い、協力し、高め合うことにつながります。
確かに、誰かに追いつきたいという思いは、頑張れるきっかけになり、個々の成長に繋がるなと思いました。
最後に、筆者が「ライバル」についてのインタビューをしたときにあがったエピソードを、1つ紹介させてください。
ある職場で、DさんがライバルだとFさんは打ち明けました。
ライバル宣言されたDさんは、こう言ったそうです。
「自分がライバルになるなんて思ってもみなかった。でも静かに気合が入りました。もちろん怖さはあるけど、こりゃ逃げられないなって。」と。
Fさんは、Dさんがやる気のきっかけになっていると思いますが、反対にDさんも、「逃げちゃいけないな」と思わされるような、「よし!やるぞ!」と奮い立たされることで、お互いがプラスの方向に向ける関係がとても素敵だなと思いました。
私もいつか、目標となる人に追いつけるように頑張ろうと改めて思わされる1冊でした。
競争はしなくていい、ライバルはいらないと思っている人にぜひ読んでいただきたい1冊です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ/税務支援チーム 神郡 歩華