第363回 君の思いは必ず実現する/稲盛 和夫

こんにちは。タスキー税理士法人の青谷麻容子です。

桜の花が美しく咲き誇る季節となりました。

この原稿を書いている3月27日現在、まだ仙台では開花していませんが、各地で桜が開花した映像を見ると、もう春が来ていることを実感します。

日本に生まれた私たちにとっては、桜を見ると、入学式や入社式の情景が思い浮かび、新たな生活が始まるワクワク感と緊張感が入り混じる季節です。

さて、今回ご紹介する本は、そんな新生活を迎える新入生や新入社員の方々にもお薦めの『君の思いは必ず実現する』(財界研究所)です。

著者である稲森和夫氏は、2022年に90歳でご逝去されましたが、言わずと知れた京セラやKDDIの創業者であり、倒産したJALを再建させるなど、「経営の神様」と称された経営者であり、技術者です。

「若い人たちに、わたしからぜひ伝えたいことがあります」という一文で始まる本書は、新しい時代を担う子供たちへのメッセージとして、稲盛氏の人生経験とフィロソフィが綴られています。

「それは、人生は明るい希望を持ち、努力を続ければ、必ず道は開かれるということです。自分の生き方に迷い、どうにもならないようなつらい気持ちになったときであるからこそ、自分のやっていることに全力を傾け、さらに努力を続ける、そのことが自分の道をつくることになるのです。」

稲盛氏は、挫折の連続だった人生の中でも、ひがまず、ひねくれずに頑張ることができたのは、多くの人の温情に支えられながらやってこられたという感謝の気持ちが常にあり、その人たちの期待に応えるためにも会社をさらに立派にしよう、そして世のため人のために尽くしていきたいという思いで、必死に努力したそうです。

稲盛氏はまず、最初に「仕事を好きになる」ということが大切と仰います。

稲盛氏も最初に入った会社が赤字会社で次々人が辞めていく中、自分も不平不満をこぼしながら仕事していました。

しかし、不平不満を鳴らしているヒマがあればその不満を感じなくなるぐらい研究に没頭しようと考えを改め、仕事に打ち込むようになったら、素晴らしい研究成果が出始め、上司にも褒められるようになり、仕事が面白くなってきたそうです。

しまいには、「こうなったら自分の研究でこの赤字会社を立て直したい」とまで思うようになり、実際にそうなりました。

このように、与えられた仕事を好きになれるように自分自身で努力し、創意工夫を重ねることで、褒められる、仕事が面白くなる、さらに努力する。という好循環を生み出すことが、実は人生でもっとも大事なことだと仰います。

最後に、稲盛氏が最も大切なこととして、このようなことを書かれています。

「才能が乏しくても熱意があれば人に負けないはずだ。しかし、それ以上に大切なものは心のあり方だ。人間として正しい考え方を持ち、目標に向かって一生懸命に努力すれば必ず夢は実現する、つまり、人生は心に描いた通りになる。」

稲盛氏はこの本が完成すると、「希望を抱き努力を続けることで、必ず道は開けることを、更生をめざす子どもたちにもぜひ理解してほしい」と考え、全国105カ所の少年・少女院、鑑別所に寄贈しました。

すると、入所している院生たちから、「未来を信じ一生懸命に生きていくことを決意しました」「逆境に負けず、ひたむきに努力し継続させれば、価値のある人間になれることを知りました」「一度きりの人生、一生懸命に生きていきたいって心からそう思えるようになりました」との感想文が数多く寄せられたそうです。

さまざまな事情から罪を犯し、傷ついた少年少女たちが、心の持ち方ひとつで人生を素晴らしいものにできると考え、新たな一歩を踏み出そうとする、勇気と決意あふれる文章を読み、稲盛氏は胸を詰まらせ、震えていたそうです。

この年の8月、稲盛氏は京都府精華町に、恵まれない子どもたちを収容する児童養護施設・乳児院「京都大和(だいわ)の家」も開設しています。

春爛漫、稲盛氏の温かで優しい「思い」が詰まった本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

タスキー税理士法人 公認会計士 青谷麻容子

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