こんにちは!タスキーグループ/税務支援チームの佐藤です。
暑さ去りやらぬ日々が続いておりますが、日に日に夜が長くなるのを肌で感じています。
読書の秋は目と鼻の先、今回ご紹介するのはこちらの一冊です。
「任せるコツ」 著・山本 渉
私自身あまり頼み事が得意ではなく、誰かに負担をかけるなら自分でやってしまえとなりがちなこともあり、「自分も相手もラクになる正しい“丸投げ”」の一文に惹かれてついつい手に取ってしまいました。
さて、「正しい丸投げ」とは何でしょうか?
筆者はこれについて「相手に達成感を与え、人を育てる『丸投げ』」であると述べています。
【正しい丸投げ】
・相手の身になって考える
・その依頼がどのような役に立つか、目的を伝えている
・相手の余力の配慮がある
・断ることができる余白がある
・相手にとって適度なチャレンジがある
・プレッシャーと期待が過剰でない
・感謝の気持ちがある
逆を考えてみれば、頼まれたとてあまり前向きに受け取れないことがわかります。
もちろん丸受けできる人材を育成するというフェーズを経ての「任せる」ではありますが、本書を読んでいて私はこれらを混同して考えてしまっていたことに気づきました。
ティーチングと境が曖昧になって、任せるはずが中途半端な「丸投げ」となっていやしないか、失敗が許容される環境を提供できているか…考えさせられることばかりです。
第8章 モチベーションの上げ方「4+1」の中には、こんな一文がありました。
「組織全体の共通目的を持つことで、与えられた担務に誇りと参加意識が生まれます。」
今年のタスキーグループ夏季研修では、MVVCに関するディスカッションに多くの時間を割いたのですが、まさにこの“共通目的”に直結する内容でした。
横断的な業務は仕事が細切れになりやすいからこそ、目指すところはどこかという目的意識が大切です。
「ビジネスは究極の団体競技」とありましたが、まさにその通りだと思います。
また、モチベーションを上げるためにメンバーに対してしてあげられる一番身近なこととして「褒めること」があげられていました。
先週の「100点の褒め方」と合わせて読めば、褒め&丸投げマスターになれるかもしれません…!
頼み方のコツや時代に合った任せ方など、マネジメント業務に携わる方に限らず活かせる内容ばかりでしたので、秋の夜長のお供にいかがでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ/税務支援チーム 佐藤 美友
参照:任せるコツ/山本 渉