第348回 ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる

こんにちは!タスキーグループ/税務支援チームの上野です。

今回ご紹介する本は、ジム・コリンズ著の『ビジョナリー・カンパニー ZERO』です。

この本は、スタートアップや中小企業の経営者・リーダーに向けて、「偉大で永続的な企業(ビジョナリーカンパニー)」をどのように作り上げるかについて、全5章にわたって解説されています。
特に印象に残った第4章「ビジョン」の中から、以下の一節を引用します。

「金儲けのためにビジョンは要らない。ビジョンがなくても儲かる企業は間違いなくつくれる。説得力のあるビジョンがなくても、大金持ちになった人はたくさんいる。だが、あなたが金儲けだけが目的ではない、時代を超えて存続する偉大な企業をつくりたいなら、ビジョンが必要だ。」

「ビジョンは「共同体として共有する」もので、会社を運営する特定の個人ではなく、組織に帰属すべきだ。ビジョンは創業者を超越しなければならない。」

創業当初は、言葉にせずとも共有されていた共通認識があったかもしれません。しかし、従業員数が増えるにつれ、経営者の言葉が全員に行き届きにくくなるのは自然なことだと思います。本書では、時代を超えて存続する企業を目指すためには、リーダー個人に依存しない、組織全体で共有できるビジョンを構築する必要があると述べています。さらに、単なる「儲け」以上の目的意識を共有することの重要性についても触れていました。

「たいていの人は、家に給料を持ち帰るだけの人生を望んではいない。」

この言葉から、信念ややりがいを感じられる共通認識を持ち、企業とともに従業員も成長できるようなビジョンが必要なのだと思います。

余談ですが、現在、弊社でもビジョンやカルチャーの見直しを進めています。プロジェクトチームを中心に議論を重ねていますが、改めて会社の価値観を言語化する難しさを痛感しています。「この項目で本当に良いのか」「表現が伝わりやすいか」「似た言葉を統合できないか」など、日々試行錯誤を繰り返しています。(こちらについてはまた別の機会で公開させていただくことがあるかと思いますのでお楽しみに。)

本書は「ビジョン」だけでなく、「リーダーシップ・スタイル」、「戦略」、「イノベーション」など広範な話題について触れていますので、
もし興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ手に取ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

タスキーグループ/経理支援チーム 上野鎮

上野鎮

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