こんにちは!タスキーグループ 労務支援チームの木下です。
2025年が始まり1ヶ月が経とうとしています。時間はあっという間に過ぎ去りますが、今年も前向きに一歩一歩進んでいきたいものです。
そんな中、なかなか元気が出ないと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方に是非読んで頂きたい本をご紹介します!
今回私が紹介させていただく本は、齋藤 真行さん著書『おれにはドーナツみたいな穴があいている』です。
本書はかわいいドーナツの絵が書いてあり、冒頭「おれにはドーナツみたいな穴があいている。その穴の中を、ヒューヒュー風が通っていく。おれはこの穴をふさぎたい。自分の中が寒いから。」という文章から始まります。
このドーナツは穴を埋める為に、美味しいものを食べたり、誰かに褒めてもらおうと頑張ったり、恋をしたりしました。
それでも穴は埋まらなくて、今度は自分を楽しませる為に、映画を観たり、ダンスをしたりしました。
ドーナツはその一時は心が満たされた気持ちになり穴がふさがるだろうと安心しますが、それでも時間が経つとまた穴が空いて心が寒くなり、もう一生穴がふさがらないのかと絶望します。
そんな時にふと空を見上げると雲には穴が空いていて、夕焼け空にも夕陽という穴が空いていて、夜になると月という穴が空いている事に気が付きます。
そしてだんだん皆も同じなのかもと思えてきました。
世界にも穴が空いているのだから、自分に穴が空いている事は悲しい事でも特別な事でもないと考えるようになりました。
物語の内容は単純ですが、私はこの物語にとても深いものを感じました。
穴を埋めようと必死になって頑張るけれど、結局穴は埋まらない。
けれど穴をふさぐ事ってそんなに重要な事ですか?
穴が空いてるからこそ感じられる何かがあるかもしれません。
ドーナツも物語の最後に穴があいているからこその何かに気づいたようでした。
ふと自分の中の穴に寒さを感じたら、このドーナツの事を思い出してみてください!
穴が空いているのも案外悪くないかもと思えたら、また一歩前へ進めるかもしれません。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ/労務支援チーム 木下 知奈美