第422回 ミッキーマウスの憂鬱ふたたび/松岡 圭祐

こんにちは!タスキーグループ経理支援チームの早坂みいなです。

学生の頃は月に1回以上足を運ぶほど、大好きな場所にまつわる本のご紹介です。
今も、暇な日はインパ(パークに入園すること)まではしなくとも、あの独特な空気感を味わいに周辺を散策しているほど、私はディズニーの空間が好きです。
「ミッキーマウス」や「ディズニー」と聞くと、一般的には「夢と魔法」「徹底されたホスピタリティ」、そして「夢は叶う」といったポジティブなイメージが強いと思います。私自身、そんな夢と希望に溢れた世界に惹かれて足繁く通っていました。
しかし本作は、そんな「夢や希望」を与える側の人間が抱く、より現実的な心の葛藤を描いた作品です。 シリーズ2作目となりますが、1作目以上に「理想と現実の間で揺れるリアルな焦りや葛藤」を身近に感じられました。
主人公の環奈は、ショーやアトラクションで輝くキャストを横目に、東京ディズニーランドの清掃アルバイトとして変わり映えのない毎日に焦りを募らせていました。そんなある日、彼女はテーマパークの顔であり広報を担う最高峰のポジション「ディズニー・アンバサダー」の募集を知ります。
「ただの清掃員がなれるわけがない」と周囲に鼻で笑われ、母親からも猛反対されますが、環奈は諦めずに立候補を決意。仲間たちに支えられながら特訓を重ね、キャストとして少しずつ頭角を現していきます。
ただ、本作の素晴らしいところは、「努力すれば夢は必ず叶う!」といった単調な成功ストーリーではない点です。
華やかな「夢の国」のバックステージを舞台に、嫉妬や大人の事情といったリアルな現実にぶつかりながらも、一人の少女が「働くことの誇り」と「自分の現実」を取り戻していく姿が描かれています。
夢を叶えることは、決して一筋縄ではいかない。だからこそ、様々な壁にぶつかりながらもひたむきに前を向く彼女の姿に、いつの間にか心が引き込まれてしまう一冊です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ経理支援チーム 早坂 みいな

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