こんにちは!タスキーグループ経理支援チームの早坂みいなです。
今回ご紹介する本は、小説でありながら花の知識も学べる図鑑のような、そして登場人物たちの繊細な心情を覗き見ているような作品です。
物語は、ブラック企業で働き身も心も疲れ果てていた主人公・紀久子(きくこ)が、深夜のファミレスで外島李多という女性と出会うところから始まります。「好きなことを仕事にしたい」と思いつつも実現できずにいた紀久子は、酔った勢いもあり、李多が営む「川原崎花店」で働くことになります。
職場で出会うのは、料理上手な青年やおしゃべり好きな元教師など個性豊かな同僚たち、そしてさまざまな思いを抱えて花を求めるお客さんです。色とりどりの花に囲まれ、多様な考え方に触れる中で、紀久子は「自分の好き」を少しずつ揺るぎないものにしていきます。
私が特に惹かれたのは、最初から最後まで自分の中に「好きなこと」への芯を持ち続けた紀久子の強さです。決してガッツあふれるタイプではない彼女ですが、置かれた環境の中で「好き」を地味ながらも仕事に活かし、自分なりに納得のいく形へと前進させていきます。私自身、環境を理由に諦めてしまうことが多かったため、大成せずとも周囲の信頼を得ていく彼女の姿は、自分を見つめ直す大きなきっかけとなりました。
また、各章に登場する花々にまつわる花言葉や、万葉集などの和歌の引用も美しく印象的です。お花が好きな方はもちろん、日々疲れている方や心癒やされたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ経理支援チーム 早坂 みいな
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