こんにちは!
サクセスエール税理士法人の色川大輔です。
先日、今後職業的会計人は、『会計と経営戦略をつなぐ経営人材たる会計参謀』となっていくべきとの考えを寄稿させて頂きました(第13回参照)
そして、それは職業的会計人である私たちはもちろん、すべての会社の経理チームが目指すべき道であると考えていますし、すべての経理チームがそのような存在になるべくサポートしていきたいと思っています。
経理マンが『会計参謀になる!』と意気込んだとしても、大抵の経理マンは日常業務を多く抱えています。
労働時間は長くなりがちで、大半の会社では経理は残業が多い部署として、人事から目が付けられているものです。
(それだけならまだしも、社長や他の部署からは『なんでそんなに忙しそうにしているんだろう?』と疑問にさえ思われている場合も多いものです。)
業務が逼迫している中で、新たな行動を起こす場合、まずはしっかり目的を整理して、必要な行動を検討することが重要です。
この点、会計と経営戦略をつなぐためには何が必要かを考えてみると、大きく2つの要件があると考えます。
① タイムリーな経営数値の提供・・・経営者が欲しい時期に数値を提供できる
② 管理会計の高度化 ・・・戦略と結びついた意味のある数字を提供できる
しかし、限られた人員で運営する中小企業では、この2つを同時並行で行う人的余裕がないことが多いものです。
私は同時並行で進めることが難しい場合、まずは①から進めるべきであると考えています。
それは、①を進めることにより時間的余裕が生まれるため、②に費やす時間を作り出せることや、①から高度化への気付きが生まれることが多いからです。
今回、紹介させて頂く『「できる経理マン」と「ダメ経理マン」の習慣』という書籍は、できる習慣とダメな習慣とを比較する形となっているため、大変読みやすいうえ、多くの気付きを与えてくれます。
ただの事務作業の繰返しから脱却したい、ただの経理屋から脱却したいとの思いをお持ちの方は、自らの業務改善に向けた気付きの第一歩として、ぜひ一読することをお勧めします。
サクセスエール税理士法人 公認会計士・中小企業診断士 色川大輔