後継問題

経営メモ_後継問題

継がせたい親心と継ぐという覚悟

全国社長の平均年齢は年々上昇し、2016年は61歳を超えた。

事業の旧態依然化、後継者不足の深刻化により、廃業・解散する企業は、過去最高の3万社に迫る。
M&Aが盛況なのも理解できる。

会社は、続ける・やめる・売るの三つしか選択肢がない。

会社を永続させるためには、事業承継を成功させなければならない。
30年続く企業が5%を切ることからも分かるように、後継者が居てもタスキをつなぐことは簡単ではない。
二代目というのは、ある程度基盤があるところにポッと入り社長となる。
名刺上は社長ではあるが経営者になるまでには時間がかかる。

お付き合いのある二代目社長は、先代の考えを踏襲し、先代を否定するようなことはやらない。

自分の出番になれば色々と変えたくなるものだが、自分が創り上げてきた理念・企業文化でもなければ、自分が採用し育ててきた社員でもないと心得て、社長自らが溶け込む時間としているようだ。

先日、松下政経塾の研修局長に松下幸之助氏の話を教えて頂いた。
松下幸之助氏は晩年、こう話したという。
「ようやく八十歳を超えて分かったが、経営に必要なことは二つだよ。」
「一つは経営理念、旗を立てること。」
「もう一つは人を育てること。これだけだよ。」

これは時代を超えても変わらない真理なのだと思う。

青谷 貴典

青谷 貴典

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