こんにちは!タスキーグループ経理支援チームの平野美帆です。
季節の変わり目、かつ忙しい時期を迎えていますが、そんな忙しい時ほど、不思議と、誰かと交わした何気ない会話を思い出すことがあります。その場では特別だと思っていなかった言葉が、あとからじんわり心に残っていたりします。
今回ご紹介する『木曜日にはココアを』は、そんな“日常の小さな温度”を丁寧に描いた作品です。
この本は、東京の「マーブル・カフェ」を起点に、それぞれの短編が少しずつ繋がっていく連作短編集です。ある物語に登場した人が、別の物語では違う形で誰かと関わっていたりと、読み進めるうちに、人と人との繋がりが静かに重なっていきます。 大きな事件が起こるわけではありません。けれど、何気ない会話や、小さな気遣いがとても自然に描かれていて、「人はこういう小さな優しさに支えられているのかもしれない」と感じました。
特に印象に残ったのは、この本が“特別な言葉”ではなく、ごく普通の会話を大切に描いているところです。 忙しい毎日の中では、つい効率や結果を優先してしまいがちですが、人との関係は、それだけでできているわけではないのだと気づかされます。
作中で、登場人物が何気なく口にする「道がまっすぐかどうかというよりも、曲がりくねった道をがんばってまっすぐ歩こうとしてるならいいんじゃないかなって、僕は思います」というセリフが、とても心に残っています。特別なアドバイスではないけれど、相手をそのまま肯定するようなやさしさのある言葉です。
こうした何気ない一言や、少し気にかけてもらえた記憶が、安心して過ごせる空気をつくっているのではないでしょうか。
私自身も、日々の忙しさに流されるだけではなく、こうした小さな会話や、人とのささやかな繋がりを大切にしながら過ごしていきたいと強く感じました。 読み終わったあと、いつもの景色が少しだけやわらかく見える、そんな一冊です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
タスキーグループ/経理支援チーム 平野 美帆




