第418回 カウンセリングとは何か 変化するということ/東畑 開人

こんにちは!タスキーグループ経理支援チームの箭子です。

私が大好きな臨床心理士・エッセイストの東畑開人さんが書かれた新書「カウンセリングとはなにかー変化するということー」をご紹介させてください!

本屋へよく足を運ぶ方は「新書ランキング」や「店員がお勧めしたい本」のコーナーで見かけたことがあるのではないでしょうか?帯にも記載がありますが、東畑さんが「30年読み継がれる本にする」べく熱意を持って書かれた一冊です。
この本では、カウンセリングの歴史を振り返ることから始まり、どのような場面で利用されてきたのか、さらにどんな時に壁に突き当たるのかを説明し、どのように心と向き合い、カウンセリングを終わらせていくのかを段階ごとに説明しています。

東畑さんが書かれた『心はどこへ消えた』や『居るのはつらいよ』では、これまでも下記のような表現が出されていました。
・大きすぎる物語があると個人の物語が尊重されない
・人が『ほんとうの話』を続けることで個人が守られる

なんとなく分かりそうで、正直あまりピンとこない感覚がありました。
しかし本書では、この「心の変化」や「個人の物語の重要性」について、より具体的かつ、腑に落ちる言葉で言語化されています。

カウンセリングに全く関係ない人でも、本書を読み進めているうちに、日常でふと感じる心の揺らぎを言語化してくれる感覚を味わえると思います。「あの時感じたモヤモヤはこれだったのかー」という発見が所々で感じられます。

例えば、「もうだいぶ前のことなのにふと思い出して辛くなる事象」について。
私はよく過去の失敗を思い出して「わあ!」と一人で叫びたくなることがあるのですが…(笑)、中にはこのように一瞬で終わるのではなく、今の人間関係や感情にまで、過去の出来事が継続的に作用してくるケースもあります。

本書では、それはその出来事がまだ「過去」になっておらず、癒えない「古傷」として今も生き続けているからだと記載があります。

作中では、両親との関係に悩み、大人になっても他者と上手に交流が持てなかったり、今になって抑えきれない怒りに振り回されたりしている人物を事例(フィクションの人物です)に、カウンセリングがどのように介入して、本人がどのように変化していったのか、そしてどうやってカウンセリングを卒業したのかを丁寧に書いています。これらの事例を通して、カウンセリングという行為の全体像をとらえようとしている本です。

東畑さんのユーモアがある文章とサクサクと読みやすい口調も魅力の一つになっています。
新書ってなんとなく堅苦しくて読みにくいというイメージがありますが、専門知識がなくてもおいていかれないよう丁寧に描かれています。途中で「そろそろ休憩しましょう」と語りかけてくれたりと、おもしろおかしく寄り添ってくれます。

「今読みたい本」を書くにあたって改めて読み返してみて、やっぱり名作だなと感じました!
心が少し疲れている時、あるいは自分自身をより深く理解したい時にぜひ読んでみてください!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
タスキーグループ経理支援チーム 箭子 優羽

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