こんにちは!タスキーグループ 労務支援チームの木下です。
日々の業務や生活の中で、「相手にうまく考えが伝わらない」「よかれと思って伝えたのに、意図と違う捉え方をされてしまった」と感じる場面はありませんか?
仕事でもプライベートでも、ちょっとしたコミュニケーションのズレは誰しも経験があるのではないかと思います。
今回ご紹介する本は、細谷功さんの『13歳から鍛える具体と抽象』です。
本書で一貫してテーマになっているのは、私たちが日常で無意識に使っている「具体」と「抽象」という思考の仕組みについてです。
たとえば、部屋の片づけの際に「紙皿はあっち、ペットボトルはそっち」と個別に指示する(具体)よりも、「燃えるゴミと燃えないゴミに分けよう」と分類して伝える(抽象)ほうが、シンプルに意図が伝わります。
このように「まとめたり、視点を引き上げたりすること」が抽象化ですが、本書ではこれが仕事や日常の応用力にどう繋がるかについても、分かりやすい例えで解説されています。
「魚と釣り方」のお話
「今すぐ食べられる魚をもらう」のが具体であり、「自分で魚を捕まえるための釣り方を覚える」のが抽象です。
目の前の具体策(魚)を得るだけでなく、抽象的な考え方やノウハウ(釣り方)を身につけることこそが、状況が変わっても自力で解決策を見つける力になります。
また、本書では「具体と抽象の世界はマジックミラーのような関係になっている」と説明されています。
「具体」という低い視点からは上の「抽象」の世界が見えづらく、逆に「抽象」という高い視点からは下の「具体」の世界が見えています。
そのため、抽象的な視点を持つ側は「なぜ伝わらないのだろう」と感じ、具体的な視点にいる側は「話がフワッとしていて分からない」と感じてしまい、コミュニケーションのすれ違いが起こるのだといいます。
この仕組みを知ると、「双方が見ている視点の高さの違い」がコミュニケーションのズレを生んでいるのだと客観的に整理できるようになります。
文章も図解もサクサク読める構成になっており、読み終わる頃には、日常の会話の受け止め方や仕事での指示・報告の仕方を捉え直すきっかけが得られる一冊です。
「仕事でのコミュニケーションをよりスムーズにしたい方」や「物事を整理して考える力を基礎から学びたい方」におすすめです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
タスキーグループ/労務支援チーム 木下 知奈美




