第162回 坂東太郎の親孝行・人間大好きPart2/福嶋美香

坂東太郎の親孝行・人間大好き〈Part2〉

小笠原です。
今回の今読みたい本は“坂東太郎の親孝行・人間大好きPart” 2です。

株式会社坂東太郎は、1975年4月の創業以来、外食事業を営んでおり、メインブランドである「ばんどう太郎」(50店舗)を軸に、茨城・栃木・埼玉・群馬・千葉に11ブランド、84店舗を展開している企業です。
本書のタイトルにあります親孝行・人間大好きを企業理念とされており、親孝行とは下記のように記されています。
“親” 目上の人や上司先輩親、すべてのお世話になった人のこと
“孝” 相手に理解していただくまで誠心誠意人に尽くすこと
“行” 自らの行動で実行し続けること

 
 
2011年の東日本大震災後に出版されたものであり、
・震災の危機でどのように対応したか
・坂東太郎の創業からの軌跡
・社内での取り組み
・お客様からのお手紙、社内作文
などが中心に書かれています。
 
 
 
このエピソードを新型コロナウィルスと重ねてしまうものがありました。
1984年、創業店の蕎麦屋で店舗売上の8割を出前売上で獲得していた時、1日に2人の社員が配達中の事故にあってしまい配達サービスをやめる決断をします。2割の売上では成り立たないので和風レストランに増改築する行動したそうです。
それは、今以上に店舗に来てもらうためにはどうするかということを考えて行動をする。今までのやり方を変える挑戦であったと思います。
先が見えないことであったと思いますが、今までのやり方を捨てて企業存続を考える。そんな姿を日本の現況と重ねてしまいました。
 
昨今、これまでのやり方を変える必要があり、多岐に渡る新たな取り組みを模索されている企業様も多いことでしょう。道が見えなくてもどう突破していくか。その行動で実行し続けることが重要なのではないかと考えさせられました。
 
 

最後に、本書にはこんな一文もあります。
“とりわけ2008年秋のリーマンショック以後は、景気が底へと落ちる一方で、生き残りに四苦八苦する外食産業の多くが、食を扱う者としての基本を忘れ、価格競争に身みを没していました。”
この状況だからこそ、何を実現したいのかを今一度ぶれない軸を持った経済活動を行っていきたいものです。
 
 
 
タスキー税理士法人
小笠原康

参照:坂東太郎の親孝行・人間大好きPart2/福嶋美香

小笠原 康

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