第271回 自律神経が10割/小林 弘幸

タスキー税理士法人_今読みたい本/自律神経が10割

こんにちは。タスキー税理士法人の青谷麻容子です。

 なんと、7月があっという間に終わり8月になってしまいました。
 連日猛暑が続き、ここ仙台でもうだるような暑さが続いております。そんな中、我が家からエアコンのリモコンがなくなるという事件が起こり、厳しい夏を過ごしておりました。
 やはり、自律神経を整えるためにも環境は大事ということで、リモコンを発注した次第です。
 
 さて、今回ご紹介する本は、自律神経研究の第一人者でもある、小林弘幸医師の著書『自律神経が10割 心と体が整う最高の習慣』です。
 テーマは健康、人間関係、心の問題、生き方など多岐にわたりますが、どれも自律神経と腸の研究をもとにした医学的見地から理にかなった考え方が紹介されています。
 
 小林医師が日々多くの患者さんと触れ合う中で感じることであり、ご自身の人生を振り返っても思うことは、「自律神経を整えれば、人生は10割よくなる」ということだそうです。
 
 さて、私たちの生命活動を24時間365日支え続けてくれているものが「自律神経」です。この自律神経は内臓器官のすべてを支えていて、特に血管をコントロールしています。
 例えば、私たちが意識しなくても、心臓も肺も自律的に動いてくれ、呼吸も自然としていますが、これも全て自律神経のおかげです。
 
 自律神経はアクセルに例えられる「交感神経」と、ブレーキに例えられる「副交感神経」で構成されています。心身の健康にとって理想的な2つの神経のバランスは1対1です。つまり、それぞれの神経が高いレベルで活動しながら、同時にバランスが取れていのが最も良い状態です。
 しかし、現代日本人の多くは交感神経優位になっています。
 
 では、どのようにすれば自律神経は整うのでしょうか。
 著者が様々な方法を紹介して下さっていますが、その中のひとつが、「1・2(ワン・ツー)呼吸法」です。
 やり方は、鼻から3~4秒すーっと息を吸い、口をすぼめながら、6~8秒かけてふーっとできるだけゆっくり長く息を吐きだすだけです。つまり、1対2の割合いで呼吸するのです。

また、この自律神経の観点から見ても、1日の中で午前中がもっともブレインワークに適している時間帯だそうです。なぜなら、朝に神経伝達物質のドーパミンが大量に分泌され、この働きにより記憶や認知作用をつかさどる脳の中枢神経が強化されるからです。

その後、13時から15時は昼食の消化のために一旦集中力が落ち、15時から18時にもう一度、自律神経のバランスが整う「勝負の時間帯」が訪れます。
ただし、18時を過ぎると、今度は副交感神経優位になり、体がどんどん眠りに近づいていくため、仕事の効率はどんどん落ちていきます。
夜遅くまで頑張って残業しても、著しく効率が落ちている状態なので、時間はかかるしミスも起きやすくなります。

そして、大事なことほど、「手書き」で記録することが大事だそうです。なぜなら、「手で書くという行為」「自分の筆跡を見返す」ことが良い刺激となって脳が活性化し、自律神経を整えてくれるからです。

これら以外にも、自律神経を整えるためのノウハウやストレッチが数多く紹介されていますが、本書は前から読まなくても、どこからでも気が向いた時にぱらぱらと読める本なので、この夏、是非お手に取っていただき、いくつかお試しいただくのはいかがでしょうか。

暑さが厳しい折、皆様どうぞ健やかにお過ごしください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

タスキー税理士法人 公認会計士 青谷麻容子

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青谷 麻容子

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